みやぎ会津会
活動2009 このページでは、
2009年(平成21年)のみやぎ会津会の活動状況を紹介しています
トップ これまでの活動一覧



2009年(平成21年)の活動
1月26日 第2回総会
4月7日 第4回例会
8月1日~2日 第5回例会(第1回ふるさと訪問)
10月24日 (東京)会津会出席
11月6日 第6回例会



 
 第6回みやぎ会津会例会を開催しました
up 09/11/16
  第6回例会は、11月9日(月)18時30分から仙台駅東口・仙台ガーデンパレス鳳凰の間を会場に開催されました。参加者は63名でした

講話の部
須佐会長挨拶
小原氏熱のこもった講演
講演に聞き入る参加者

須佐会長挨拶の後、酒井紘副会長から今回の講話をお願いした東京農工大名誉教授で当会会員の小原嘉明氏のプロフィールについて紹介がありました。

小原嘉明氏のプロフィール
・1964年 東京農工大農学部卒
・1986年 東京農工大教授(理学博士・専門は行動生物学)
 この間九州大学、英国・ケンブリッジ大学、ニュージーランド・ワイカト大学にて研究。
・現在 東京農工大名誉教授・東北学院大学非常勤講師
・著書に、「動物の行動」(岩波書店)、「イヴの乳」(東京書籍)、「モンシロチョウ」(中公新書)など多数

小原嘉明氏講話の要旨
 小原氏は、「宮城会津会でのお話ですので何らかの形で会津に関係づけてほしい」との要望を受け、「
多少の無理をして『「利己的遺伝子」と会津の心』の演題とした」と述べられ、以下の講演を行なわれました。
(1)動物の「生」の目的と利己的動物観・利他的動物観について
 動物が生を営む目的は、従来は利他的動物観すなわち自己の利益より集団の利益を優先し、集団の繁栄に寄与することと考えられていた。しかしこの考え方は、自己を犠牲にする個体は自己の子孫を残す確率が低いという理論的弱点と、多くの実証的研究によって否定された。
 これに代わって現在は、利己的動物観すなわち集団の利益より自己の利益を優先するという考え方が定説となっている。つまり、動物の「生」の営みの目的は、究極的には自己の繁殖成績の最大化(次代に遺す自分の子の数の最大化、または自己の遺伝子の複製の最大化)である。
 その後ある種の動物において、他者に自分の餌を分け与えるという、利他的行動とも受け取られる行動が観察されたが、詳しい研究により、この利他者は餌の取得に失敗したときに、以前に餌を分け与えた個体からお返しの餌分配を受けることが明らかになった。つまり、相互に餌を分配し合うこの行動は時間差を伴った互恵的利他行動であり、それによってお互いの生存率が著しく向上することが判明し、この行動は自己の生存率を高めるひとつの生存戦略で、基本的に利己的動物観に反しないことが分かった。
 この他者を信じて施しを行い、自らは裏切ること忌避する性質は、会津に生まれ、会津に根付いてきた「会津の心」に通じるものとみなすことができる。
 ただしこの互恵的利他行動の弱点は、時間差を伴う協力行動であるがゆえに、最初の受益者による裏切りの危険が大きいことである。しかし「囚人のジレンマ」モデル等の研究により、「会津の心」をもって他者に対応する個体が、同じ心を有する個体と「内輪づきあい」をすることなどによって、利己的に自己の利益のみを追求する個体を凌駕して繁栄し得ることが明らかにされた。
(2)利己的遺伝子の世界観:生命は半永久的
 前述の、動物は基本的に利己的に振舞うという認識は、現在では一般的になっている。この認識に立ちはだかる唯一の観察事実は、人間も含め、動物一般に認められている、親の子に対する無償の奉仕や、兄弟姉妹などの血縁者間の自己犠牲的、利他的奉仕である。しかしこれについても、動物の血縁者はある確率(例えば兄弟姉妹間は0.5の確率)で遺伝子を共有することを指摘した研究よって、利己的動物観に反しないことが明らかになった。すなわち血縁者の利他的行動は、ある確率で遺伝子を共有する血縁者というと特殊な個体の中に宿る自己の遺伝子の生存と繁殖を支援することであり、それは即ち利己的行動であることが判明したからである。
 またこれらの研究は、動物本体と遺伝子の立場を逆転させ、従来の生物観を一変させた。それは生物の本体は自己複製子(自己複製をし続ける物質系)であること、すなわちそれは遺伝子であり、我々が目にする形を持った生物は、生物の実体ではなく、遺伝子を次代に送る「遺伝子の乗り物」あるいは「遺伝子の仮宿」であることを暴き出した。「利己的遺伝子」と俗称されるこの生物観は、生物観を一変させただけでなく、生物(遺伝子)は半永久的に生き続けている、というあがない難い事実を明らかにし、それによって人間の死生観にも重大な影響を与え始めようとしている。「利己的遺伝子」説はおそらく、そう遠くない時期に21世紀最大の科学的発見のひとつとして評価されるだろう。


懇親会の部
みやぎ会津会代表顧問 森 彬大(もりあきひろ)氏が秋の叙勲で 旭日小綬章 を受章されました。
 懇親会に先立ち、須佐会長から平成21年秋の叙勲で当みやぎ会津会代表顧問森彬大(もりあきひろ)氏(元 ㈱仙台放送社長)が放送事業における功労により旭日小綬章を受章されたとの紹介がありました。次いで森氏から受章についてのあいさつがあり、花束が贈呈されています。

 その後赤塚常任幹事から、みやぎ会津会に出席招待のあった(東京)会津会総会に 須佐会長の代理で出席したことについて経過報告がありました。
懇親会は源田英子さん(喜多方市出身)の乾杯の発声で始まり、矢澤藤一氏(喜多方市 出身)による中締めで終了しています

森彬大氏受章のあいさつ   源田英子さんの 乾杯のあいさつ   矢澤藤一氏による 中締めのあいさつ



 
 会津会総会に出席してきました  
(会津会出席報告 みやぎ会津会常任幹事 赤塚吉雄)
up 09/10/25
 今年も会長宛てに会津会総会への招待があり、代理で出席してきました。
川島廣守会長挨拶
会場の様子
満田政巨(みつたまさお)氏挨拶

10月24日(土)11時半、会場の上野精養軒に会員、来賓約130名が出席して会は始まりました。会長の川島廣守氏の挨拶のあと事業・会計報告など定常的な進行が続きましたが、新入会員紹介のコーナーで当日出席された新入会員が壇上で1人づつ挨拶をされており、みやぎ会津会総会の参考になるのではないかと感じてきました。
 
 総会で発言があった中から、みやぎ会津会にも関係のある3名の方について紹介します。
(1) 新入会員の名簿欄に「飯沼一元」と記載されていました。もしやと思いましたが、やはり、蘇生した白虎隊士飯沼貞吉のお孫さんであると自己紹介がありました。
 懇親会に入り、平成20年8月第2回みやぎ会津会で講話をしていただいた飯沼一宇(いいぬまかずいえ)氏との関係をおたずねしたところ、一宇氏の弟であるとのことでありました。一宇氏がみやぎ会津会の会員であることもご存知でした。
(2) 平成20年5月の第1回例会で「遠藤敬止を語る」と題して講話をしていただいた、遠藤敬止顕彰会会長新城猪之吉氏(末廣酒造第7代目社長)が出席されていました。
 壇上に立たれ、「飯盛山のさざえ堂が老朽化してきており、これを後世に残すため修復をしたい。ついては協力をお願いしたい」との要請をされております。
(3) 平成21年4月の第4回例会で「今伝えたい会津の文化」の演題で講話をしていただいた会津能楽堂建設協会代表理事・会津天宝醸造㈱代表取締役会長満田政巨(みつたまさお)氏が来賓として出席されてました。
 会津能楽堂が完成したことの報告とこれまでの協力に対する謝辞が述べられています。

 近くの役員の方に伺ったところ、会津会の発足は明治45年で今年の総会は97回目にあたるとのこと、当初は会津藩士の集まりであったこと、現在は出身地・居住地上の制限はなく広く会津にゆかりのある者・会津を愛する者が入会していること、高齢化が進んでいるとのことなどを話していただきました。
 会場には、会津学生寮の学生2名が参加していました。

 昨年の報告にも記されていますが、会津会は「会津会々報」なる会報を発行されています。今年は115号となっていました。A5版・広告込274ページの堂々たる冊子で非会員にも販売されていました。会員の寄稿が主要な記事ですが、115号では「会津の汚名を灌いだ松平節子姫」、「蝦夷征伐と慧日寺・勝常寺の謎」など興味深い記事にあふれていました。



 
第1回ふるさと訪問(第5回例会)を挙行しました
up 09/8/24
9/27一部修正・追加
参加者でその他の写真をご覧になりたい方はこちらから
 平成21年度事業計画の中の目玉として、今年初めて計画された「ふるさと訪問」が8月1日(土)から2日(日)にかけ挙行されました。参加者は25名でした。
完成したばかりの会津能楽堂で記念写真

 旅程は次のとおりです

8/1
(土)
8:45集合        9時出発  貸切バス                東北自動車道
仙台駅西口貸切バスプール=================仙台宮城IC===================福島飯坂IC

11:00                                    徒歩                    13:00
米沢市上杉博物館<天地人博2009~米沢愛と義のまち>・・・・・・・・・・・上杉城址苑(昼食)・上杉神社

     15:30    16:30                17:00             18:00から交流懇親会
=======会津能楽堂===========嘉永蔵========会津若松ワシントンホテル・・・・・・・・・・・・・・・・・
8/2
(日)

5:30          6:00                 7:00        8:00      9:30
ホテル===========会津美里町(旧会津本郷町)せと市============大内宿(朝食)

      11:00  11:20        11:30              13:30
===========慧日寺==============磐梯山温泉ホテル(入浴と昼食)=========

           磐越・東北自動車道                      16:00頃
===磐梯河東IC===================仙台宮城IC=================仙台駅西口貸切バスプール


仙台駅西口から出発
米沢天地人博 中は写真撮影禁止でした
米沢は至る所 鷹山公のモニュメント
上杉神社に隣接する上杉伯爵邸
 仙台駅西口貸切バスプールを出発した貸切の宮城交通バスは、仙台宮城ICから東北道を南下し福島飯坂ICから国道13号へ。天気は上々です。
 国道13号栗子峠を過ぎればほどなくして米沢市に到着。上杉博物館に直行して、開催中の「天地人博」を見学。なかなか見ごたえのある博覧会でした。
 博覧会見学の後は、隣接する上杉城址苑で昼食、昼食後腹ごなしも兼ね近くの上杉神社、上杉邸などを散策。 後は一路国道121号を会津若松へ。整備された国道は快適でした。
 会津若松では鶴が城址の一角に竣工したばかりの「会津能楽堂」を、会津能楽堂建設協会代表理事で会津天宝醸造㈱代表取締役会長満田政巨(みつたまさお)氏のご案内で見学。氏は4月7日のみやぎ会津会例会で「今伝えたい会津の文化」の演題で講演されており、その縁で今回案内役をお引受けいただいたものです。まだ上演されていないというできたばかりの舞台は、ヒノキの香りが充ち溢れていました。これからの会津文化の発信基地として大いに期待されるところです。
 順調な行程で時間に余裕ができたため予定を変更し、第1回例会「遠藤敬止を語る」で講演された遠藤敬止顕彰会会長・末廣酒造社長7代目新城猪之吉氏の経営する「嘉永蔵」に足を延ばすことになりました。「嘉永蔵」のいわれは、この酒蔵が江戸期嘉永年間に築造されたものとのことで、いまだに現役の建物です。新城社長はご不在でしたが、同社顧問の藤澤忠さんのユーモアあふれるガイドを受け、醸造蔵の内部、由緒ある屋敷内を案内していただき、会津の歴史の一端を学ぶことができました。

 ホテル到着後は一休みしてから、館内の宴会場で地元自治体の首長さんとともに交流懇親会を開催、アルコールが入り時間とともに懇親の輪が広がり、司会者はお開きのタイミングに困ったようでした。

 翌日は早起きして5:30ホテル出発、伝統ある会津美里町(旧会津本郷町)のせと市へ。せと市としては全国的にも有名で、町内のメインストリートは朝から賑わっていました。
 本郷からは会津西街道を南下し、山を越え大内宿へ。大内宿は茅葺きの旅籠が残る旧宿場町で、昭和56年に重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。その中の1軒の座敷にあがり、「高遠ネギそば」で朝食。
 その後会津若松を経由して磐梯町の慧日寺へ向かいました。慧日寺は平安初期に名僧徳一によって開創され、会津仏教文化発祥の地といわれています。昭和45年国の史跡指定を受け、史跡整備事業が進められ、平成20年金堂が、平成21年には中門が復元されています。慧日寺には磐梯町町長五十嵐源市氏がかけつけてくだされ、歴史と復元に至る経緯を説明していただきました。
 慧日寺見学のあとは、磐梯山温泉ホテルで入浴・昼食をとり、磐越・東北自動車道経由で仙台に帰っています。

 今回のふるさと訪問は、せと市、大内宿で会津の伝統を体験するとともに、新築あるいは復元なった会津能楽堂、慧日寺では地元の歴史建造物の復興に対する取り組みと熱意を関係者のお話から実感することができました。これらを起爆剤のひとつにして、会津が様々な情報を発信し多くの方々が訪れ発展することを心から願っています。

帰路の車中で参加者の感想をいただきましたので、以下に紹介します。
 ・参加者が少なく寂しかった。時期、訪問場所の検討も必要でないか。
 ・2年前東京より移転してきたが、友達作りの良い機会となった。
 ・地元の菅家会津若松市長とじっくり意見交換ができて良かった。
 ・二度目の会津訪問であった。首長さんとの意見交換が有意義であった。
 ・菅家会津若松市長と歴史を語り合うことができ、楽しかった。
 ・会津若松の古い町並みの散策とできれば喜多方ラーメンを食べてみたかった。
 ・能楽堂の舞台に立ったり楽屋を見ることができてよかった。
 ・今後のお付き合いのためにも参加者名簿を作ってほしかった。
 ・これからも宮城、会津の民謡などを勉強して皆さんに披露したい。
 ・天候にも恵まれ、友達もできた。幹事役をもっと分担してはどうか。
 ・久し振りに夫婦で旅行を楽しむことができた。
 ・野口英世の話を聞いたが、記念館も訪れてみたかった。
 ・体調を崩しご心配をおかけした。
 ・能楽堂、慧日寺などで丁寧な説明があり、ゆっくりのスケジュールで良かった。
 ・祖母であり、母である会津、大好きです。

会津能楽堂では満田氏がお出迎え 新築なった会津能楽堂 玄関と額
会津能楽堂舞台で記念撮影 末広酒造「嘉永蔵」 嘉永蔵座敷でいわれを説明する藤澤顧問
交流会で挨拶する須佐会長 歓迎の挨拶の菅家会津若松市長 乾杯は渡部会津美里町長
会津美里町せと市 大内宿-1 大内宿-2
高遠そばで朝食 美しい女性が花の手入れ 復元なった慧日寺中門と金堂
五十嵐源市磐梯町町長による説明 金堂全景 本尊薬師如来は勝常寺蔵仏像の写真



 
 第4回みやぎ会津会例会を開催しました
up 09/4/13
一部追加 09/5/28
冒頭の須佐会長挨拶
満田政巨(みつたまさお)氏のユーモアを交えた講話
講話に聞き入る参加者
「会津能楽堂建設資金寄付金」を贈呈する須佐会長と満田氏
懇親会開会の挨拶をされる西村晃一さん(喜多方市出身)
乾杯の発声は 星知明さん(会津若松市出身)
ショートスピーチの佐藤文一さん(下郷町出身)
ショートスピーチの山口景樹さん(会津坂下町出身)
ショートスピーチの高橋茂さん(左)、星保さん(下郷町出身)
中締め挨拶の佐藤悟さん(西会津町出身)
 第4回例会は、4月7日(火)18時30分から仙台駅東口・仙台ガーデンパレス鳳凰の間を会場に開催されました。参加者は53名でした。
 
開会にあたり、須佐尚康会長から参加会員と今回講話をお願いし会津若松市から駆けつけていただいた会津天宝醸造㈱代表取締役会長満田政巨(みつたまさお)氏に謝辞が述べられました。
 
満田政巨氏の講話に先立ち、金田万庫事務局長から氏のプロフィールが紹介されています。


満田政巨(みつたまさお)氏のプロフィール
生年月日
(略歴)
昭和26年3月
昭和50年3月
昭和58年4月
平成6年4月
平成14年3月
(賞)
平成9年9月
平成9年11月
平成9年12月

(現在の活動)

昭和5年1月7日

福島大学経済学部(現経済経営学類)卒
会津天宝醸造㈱代表取締役就任
㈱テレビユー福島取締役就任
全国味噌工業共同組合副会長就任
会津天宝醸造㈱代表取締役会長就任

障害者雇用「労働大臣賞」受賞
食品産業優良企業食品産業部門「農林大臣賞」受賞
日刊工業新聞社「優秀経営者地域社会貢献者賞」受賞

(有限責任中間法人)会津能楽堂建設協会代表理事














 満田氏は、はじめに、「満田家は蒲生氏郷の会津転封に同行した家系で、維新後許しを得て醸造業を営むことになった。」と家業を紹介されました。その後、現在会津能楽堂建設協会代表理事として建設を進めておられる「会津能楽堂」について、「建設資金のうち募金目標額は1億1千万円で現段階で約7千5百万円集まったがまだ約3千万円強不足している。各方面に支援をお願いしており、さらなるご協力をお願いいたしたい。建設地は市有地で建物は完成後市に寄付する。用材はすべて熊本城本丸御殿復元工事と同じヒノキを用いており、100年、200年と将来に残るものにしたい。」と話されました。
 その後、
今伝えたい会津の文化」と題し次のように語られました。(要旨)
 
まず会津の食の文化について。
 会津の地は農作物に適している。盆地であるので’やませ’がなく’冷夏’にならず温暖である、そして山に囲まれ水が豊富である。そのため米を主体とする農作物のほか果物も豊富である。しかし米の消費は減っている。食事は終戦後、パン、肉、ハンバーガーなどの洋食系に変換が進み、かつて一人当たり年間120kg消費した米は現在60kgに減っている。減反が進められ農家は困っている。
 そのような中で農村のお役に立ちたいと考えている。豆、雑穀から味噌を作り北海道から沖縄まで販路を開拓、50億円を売り上げるようになった。味噌の用途は味噌汁だけでなく工夫を凝らし、おかず味噌として「肉味噌」、「ねぎ味噌」、「にんにく味噌」などの新商品を開発、売り上げを伸ばしている。そして農家の方が豊作貧乏にならないよう契約栽培を行い、不況の中でも成長を続け、信頼感でつながるようになった。
 山都・猪苗代のソバ、喜多方ラーメン、おいしい米、豊富な果物など会津は本当に良い土地であるが、国全体の食料自給率は40%未満、農村は高齢化が進んでいる。一方、都会と地方の格差が拡がる中、この不況で会津に工場を置く大企業も苦境に見舞われており、会津若松市も大変である。これを機会に、金の卵といわれた若年労働者を食糧危機に備え農村に戻し、農民が安心して生産できるよう農商工の連携を図っていくことが大切である。生産したものを売ることが大切で道の駅での販売拡大など更に仕組みつくりに知恵を出し、農と消(費)の間のブリッジ役を果たしていきたい。
 次に会津能楽堂について。
 前に述べたように地域の格差が拡がり、会津も人員整理で大変である。このような中観光に活路を見出していかなければならない。会津は観光資源が豊富、年間600万人は招くことができる。大内宿には150万人が来て混雑している。仏都会津としても有名であるが、ダム、風力発電、地熱発電も見てもらいたい。
 今回完成する会津能楽堂は、演能のほか東山芸妓の舞、彼岸獅子大会、念仏踊りなど間を置かず小さなイベントを上演し、外国の観光客も招くなど会津観光の目玉になるべく活性化に努めていく。


 講話の後、須佐みやぎ会津会会長から、1月の第2回総会で会員から募金した「会津能楽堂建設資金寄付金」が満田氏に手渡されました。

 その後、金田事務局長から第5回例会として7月の実施を企画している会津訪問に関するアンケート結果 (第4回例会案内の返信による回答を事務局がとりまとめ)について説明があり、実施する方向で細部を詰め案内していきたいと報告されました。

○アンケート結果の概要
     回答総数
  参加してみたい
  今のところ分からない
  回答なし
  参加しない
99名
17名
30名
22名
30名
○寄せられた意見等
 「参加してみたい」という方から
  ・7月の予定に入れておきます
  ・平日の参加を希望します
  ・6月下旬、7月の3連休では
  ・会員以外の方も誘って参加したい
 「参加しない」という方から
  ・当日法事があるため(2名)
  ・とてもよい企画と思います。体に自信があったら参加したい
○今後の進め方
  「参加する」と書いた方は少なかったものの、 「今のところ分らない」、「回答なし」の方を加えれば  「半数以上の会員の方には賛同いただいた」と思われます。
  以上のことから、今後行程当について細部検討を行い、正式に案内してまいります


 引き続き懇親会に移り、西村晃一さん(喜多方市出身)による開会の挨拶ののち星知明さん(会津若松市出身)による乾杯の発声で宴が始まりました。
 懇親会では、佐藤文一さん(下郷町出身)、山口景樹さん(会津坂下町出身)、高橋茂さん、星保さん(下郷町出身)が司会の指名に応じショートスピーチを行い、自己紹介、みやぎ会津会に対する想いなどを披露し、大いに拍手を浴びていました。

 中締めは、佐藤悟さん(西会津町出身)が行い、みやぎ会津会の発展・活性化を力強くうたい上げ、盛会のうちに第2回例会は終了しています。
 これまで、開会挨拶、乾杯、中締めは役員が担当することが多かったのですが、今回はすべて役員以外の会員の方々によって行われており、今後の例会の一つの型になっていくことが期待されます。
会津能楽堂について伝える福島民報(当日会場で配られたもの)
福島民報2009.3.7 福島民報2009.4.6




 
第2回 平成21年度みやぎ会津会総会を開催しました
up 09/1/30
一部修正 09/2/3
【総会】 
 1月26日(月)17時30分から、仙台ガーデンパレス(仙台市宮城野区榴岡4-1-5)鳳凰の間において、第2回目の総会となる平成21年度みやぎ会津会総会を開催しました。

 総会は、須佐尚康会長の開会挨拶の後会則に基づき会長が議長となり議事が進められました。出席者数は開会時点で52名である旨金田万庫事務局長から報告されています。(最終的な参加者数は70名でした。)総合進行役は穴澤鉄男幹事が務めています。
須佐会長開会の挨拶 議案説明の金田事務局長、総合進行役穴澤幹事
議長席の須佐会長 議案審議中の総会
 総会には4件の議案が提出され金田事務局長が議案を説明、審議の結果いずれも原案のとおり承認されました。会計監査報告は浅井宣夫監事により行われています。提出された議案の概要は以下のとおりです。
1号議案 平成20年度事業報告
 ・ 平成20年1月28日に設立総会・記念パーティを開催
 ・ 例会を3回(5月、8月、11月)開催し、それぞれ61名から66名が参加
 ・ 会員名簿を作成、ホームページを立ち上げたほか他の会合(東京会津会、在仙福島県人会)に参加
 ・ 役員会を6回開催し例会の企画等を審議
2号議案 平成20年度収支決算報告並びに監査報告(単位:千円)
  収入 年会費384、設立総会・記念パーティ会費612、寄付金・ご祝儀343、例会費(3回分)724 合計2,063
  支出 設立総会・記念パーティ費746.9、例会費(3回分)1,021.6その他(ご祝儀、通信費等)100.1、
      次年度繰越194.4、 合計2,063

3号議案 平成21年度事業計画案
  平成21年1月26日に第2回総会を開催
  平成21年4月、7月頃、10月頃に例会を開催。このうち7月頃の例会は1泊2日の行程でふるさと訪問を企画する。
4号議案 平成21年度予算案(単位:千円)
  収入 繰越金194.4、年会費465、総会・例会会費960、会津能楽堂寄付金80合計1,699.4
  支出 総会・例会費・会津能楽堂寄付金1,300、通信・印刷費等150、予備費49.4、 次年度へ繰越200、
      合計1,699.4

なお、今回の総会では、会津能楽堂建設資金へ寄付するため会費に1千円を上積みして徴収しています。

【特別講演会 
出席されたご来賓(敬称略)
  会津若松市市長  菅家一郎

 会津坂下町町長 竹内是俊
 湯川村村長   大塚節雄
 柳津町町長   井関庄一
 会津美里町町長 渡部英敏
 三島町町長   齋藤茂樹
 金山町町長   長谷川律夫
 昭和村村長   馬場孝允
 喜多方市総合政策部長 田中幸悦
 総会に引き続き、「会津の現状と展望」と題して会津若松市長菅家一郎氏による特別講演会ならびに懇親会が開催されました。講演会・懇親会には会津から菅家市長のほか8名の首長・代理の方々がご来賓として出席されています。ありがとうございました。
 特別講演会で菅家市長は、吉田淳一幹事から略歴を紹介された後、「会津の現状と展望」について次のように語られました。(要旨)

 昨年の会津を振り返ると、戊辰140周年の節目の年にあたり、野口英世アフリカ賞第1回授賞式が行われたほか、ふるさと納税制度を活用する鶴ヶ城復元計画を公表した年であった。
 会津圏の人口は平成10年の33万人が平成20年には30万に減少しているが所帯数は微増しており、核家族化が進んでいる。人口減少は会津若松市を含めた全市町村の現象である。
 市町村の合併が進み、平成16年の28市町村が現在17市町村になっている。


特別講演「会津の現状と展望」の中で、評判になった「あいづデスティネーションキャンペーン」のポスター
を紹介する菅家一郎会津若松市長
会津の現状と展望を話される菅家会津若松市長 菅家市長のプロフィールを紹介する吉田幹事
お話に熱が入る菅家市長 会津の自然・歴史・文化の話に聞き入る会員

 観光客の入り込み数は、会津圏全体の統計がないので会津若松市のみの統計であるが、ピーク時平成4年の380万人が平成11年には270万人に落ち込んでいた。これが平成16年から上昇に転じ平成19年には350万人まで回復している。これはJRグループと地元がタイアップし平成17年7月から9月にかけて展開した大型観光キャンペーン‘あいづデスティネーションキャンペーン’が起爆材となったものである。このキャンペーンは当時の会津21市町村が連携して推進したもので、道県以上の単位での開催が基本であるこのキャンペーンを県内の1地域で開催したのは初めてであった。(編集者注:京都市を除く)
 キャンペーンでは‘仏都会津’をPRした。湯川村「勝常寺」の国宝薬師三尊、新宮熊野神社の「長床」には多くの観光客が訪れた。その後名僧徳一ゆかりの「慧日寺」では磐梯町により金堂が復元されている。また会津の特色ある「食・自然・歴史・文化」を会津地方一丸となってPRし伝統イベントを観光資源に取り上げるなどが功を奏して記録的な大成功になった。成功のキーワードは「(各市町村の)連携」である。
 
この成功を受けて会津17市町村からなる「極上の会津プロジェクト協議会」を立ち上げ、プロジェクト事業の継続を実施することになった。エリア内施策として周遊・滞在型の基盤整備事業を行うとともに、近隣県・エリアとの広域連携を図っていく。広域連携は、日光・会津観光軸元気再生プロジェクト、会津・米沢地域観光圏整備計画、甲子トンネル開通による南会津・白河間交流などである。
 
新工業用地整備では河東地域に造成中で平成21年度中に分譲を開始する。このほか会津名産漆器のレンタル事業、清酒消費拡大事業を推進している。
 
会津若松市についていえば今年は市制施行110年の年に当たり、‘城下町会津まちづくり寄付金’を募り鶴ヶ城の赤瓦化を実施していくほか、城周辺のグランドデザイン作成事業にとりかかる予定である。
 今後ともみやぎ会津会の皆様の郷土へのご理解とご協力を賜りたい。

【懇親会
 懇親会は高橋信副会長の挨拶の後、会員の今野富士美さん(会津若松市出身)の乾杯の発声で始まりました。今野さんは設立総会からの参加者でこの会津会の開催を毎回楽しみにされているとのことでした。

ご来賓の方々と渡部会津美里町長のご挨拶 ご来賓から頂いた差し入れの数々
通研ジャズクラブによるジャズ演奏 梅宮幹事の中締め

 懇親会には参加されたご来賓・9名の会津の首長さん方からお酒など多くの差し入れをいただいております。ありがとうございました。差し入れ紹介の後ご来賓の皆さんに壇上に上がっていただき、代表して渡部英敏会津美里町町長から第2回総会開催のお祝いのご挨拶をいただきました。
 懇親会は設立総会を含め5回目を数えており、知り合いも増えて会場の各テーブルでは話題に花が咲いていました。

 またアトラクションとして 「通研ジャズクラブ」のメンバー3名の方々が特別参加されて演奏を披露していただき、懇親会を盛り上げていただきました。中締めは梅宮栄八郎幹事が行い、今年一年の活発な会活動を祈念し3本で締めています。


【プレス
今総会の模様を伝える「福島民友」の記事です。