みやぎ会津会
活動2014  このページでは、
 2014年(平成26年)のみやぎ会津会の活動状況を紹介しています
2015/5/27更新
トップ これまでの活動一覧


2014年(平成26年)の活動
 1月30日 第7回総会開催
 3月30日 福島民報紙にカラー広告掲載
 4月21日 居酒屋例会(お花見)実施
 6月8日 京都会津会法要に参列
 7月29日 第14回例会開催
 8月5日 斗南会津会との交流会挙行
 9月3日 懇親ゴルフコンペ実施
 9月21日 斗南会津会との交流を福島民報が紹介
 10月1日 芋煮会実施

  2014/10/12 
 今年も「みやぎ会津会大芋煮会」を盛大に行いました  
 今年も太白区茂庭荘を会場に32名が参加して、恒例の「みやぎ会津会大芋煮会」を10月11日(土)12時から盛大に行いました。
 会場で煮焼きする芋煮鍋、バーベキューのほか、会員持参の漬物などをさかなに、各種のアルコール(たくさんの差し入れがありました。ありがとうございました。)を楽しみ、雲一つない秋日和のなか、木漏れ日を浴びて一日を愉快に過ごしました。
 準備にあたられた当番幹事の方々、ご苦労様でした。
 以下に会場の様子を写真で紹介します。
 また、次のURLで、写真のフルサイズデータをダウンロードできます。プリント等で必要な方はご利用ください。
 http://opa.cig2.imagegateway.net/s/m/album/BfpjNNtwjRn

秋の日差しを浴びて
記念写真です。
ほどよくアルコールが入り
みなご機嫌です。
明日への活力を十分に得ることができました。
まず関所の受付で、「会費をいただきまーす」 バーベキュー第一班は、野菜がメインのようです
バーベキュー第二班の鉄板上には大きな肉の塊が こちらは芋煮班によるお椀のサービス
   
須佐会長開会宣言 
後ろで掲げられているのは斗南会津会との交流を伝える新聞
材料運搬用ボックスが臨時のテーブルに 
こういう使い方もあるのですね
   
みやぎ会津会の誇る女性班  逆光になってしまいました  誰だかわかりますか
   
こちらは半逆光 手前のリンゴ美味でした  会場のすぐ横は旧伊達邸鐘景閣です



  2014/10/6 
 斗南会津会との交流を福島民報が伝えました
 既報のように、8月5日、むつ市で斗南会津会との交流会を行ってきました。
 この様子などを伝える記事が、「斗南に息づく会津魂」のタイトルで、福島民報9月21日朝刊に掲載されましたので、次のPDFで紹介します。データは福島民報社の提供によるものです。
 斗南に息づく会津魂(2014/9/21福島民報朝刊)(pdf)



  2014/9/7 
 親睦ゴルフコンペを行いました
 9月3日(水)、仙台カントリークラブで今年2回目となる親睦ゴルフコンペを行いました。
 天候にも恵まれ、これまで最多となる18名が参加、ハイレベルの方、ゴルフを楽しむ方が一緒に回り、迷プレー、珍プレーが続出し、表彰式ではこれらを話題に大いに盛り上がりました。
 優勝者は、馬場照男さんでした。
表彰式前の談笑 優勝者の弁:馬場照男さん



  2014/8/10 
 むつ市で 斗南会津会との交流会を行ってきました
 8月5日(火)18時から、むつ市「むつグランドホテル」で斗南会津会との交流会を行ってきました。
みやぎ会津会須佐会長挨拶
斗南会津会木村会長挨拶
  斗南会津会は来年で設立145周年を迎え、またむつ市と会津若松市が姉妹都市になってから30年になるとのことで、会津若松市とむつ市との交流行事もいろいろと計画されているようです。
 このような中で、福島民報社と東奥日報社とが協賛し、会津の高校生を斗南藩藩庁が置かれたむつ市に案内し、現地で歴史を実体験した感想を紙面に掲載して斗南藩の歴史を語り継ごうとすることが企画され、その活動の一環として会津の高校生と斗南会津会との交流会に当みやぎ会津会も参加するよう依頼があったものです。
 みやぎ会津会からは、須佐会長以下10名が参加、会津から訪問した会津若松ザベリオ学園高校生徒4名、斗南会津会木村会長以下10名の方々とともに懇談、懇親を図ってきました。
 斗南会津会は会員数が約120名。斗南藩エリアのうちむつ市と周辺の町村に居住されている旧会津藩の関係者で構成されており、現会員は会津から移住後の4世から5世の方々であるとのこと、設立145周年を迎えるにあたり記念誌を発行すること、青森県における旧会津藩士の活躍ぶりなどさまざまな話題で話が弾み、市内に繰り出して2次会、3次会となりました。当会一部の会員は深夜にわたり懇親を続けたようです。
みやぎ会津会須佐会長挨拶の様子 斗南会津会木村会長挨拶の様子
会津若松ザベリオ学園高校生徒と引率の先生 須佐会長とザベリオ学園高校生徒との交流
   
交流会の様子  最後に参加メンバーで記念の写真を 
※ 写真の一部は、福島民報社の提供によるものです



  2014/8/9 2014/8/18一部追加 
 第14回例会を盛大に開催しました
 7月29日(火)18時半から、仙台市青葉区一番町・蔵の庄一番町本店で第14回例会を開催しました。
 今回の例会は、「講演の部」と「ビアパーティの部」の二部構成としましたが、会場がややきゅうくつになるほどの67名の多くの会員が参加されました。講演を楽しんだ後、ビアパーティで懇親を深め、おおいに盛り上がりました。
 
 講演は、幕末史を見直す会代表・東京在住の鈴木荘一氏をお招きし、「勝ち組が消した開国の真実」と題して行われました。
 講演の要旨は以下のとおりです。
 
(1)  学校では「薩摩・長州の志士が立ち上がって幕府を倒し、明治維新を成し遂げた。明治維新こそ日本の夜明けであり、維新の精神を示す『五箇条の御誓文』は、越前藩士由利公正・土佐藩士福岡孝弟・長州藩士木戸孝允が起草した」と教え、多くの日本人がそう信じています。
 しかし私は、そうではなく、「日本の夜明けは、幕府が断行した開国である。老中阿部正弘の日米和親条約、大老井伊直弼の日米通商条約こそ日本の夜明けである。明治維新とは、幕府が苦心惨憺して開国を成し遂げたとき、それまで攘夷・攘夷と騒いでいた薩摩・長州の陰謀家が、偽勅を発するなど悪業を重ねて権力を奪い獲ったクーデターに過ぎない」と考えています。越前藩士由利公正・土佐藩士福岡孝弟・長州藩士木戸孝允が起草したとされる『五箇条の御誓文』は、実は、幕府若年寄永井玄蕃頭尚志が起草し、将軍徳川慶喜が最終文案を確定した『大政奉還上表文』の趣旨を転用したに過ぎません。『大政奉還上表文』こそが『五箇条の御誓文』のオリジナルなのです。
(2)  幕府が開国したというのは国際ニュース。インターナショナル・ニュースです。もし皆さんがイギリス商人かフランス商人かアメリカ商人だったら、「日本が開国した」と知れば、日本へ出掛けて商売・貿易をして一儲けしよう、と考えるでしょう。ですから幕府が行った開国は、世界中の人々が関心を持つ、国際ニュースすなわちインターナショナル・ニュースなのです。
 一方、「明治維新で権力者が幕府から薩長新政府に替った」ことは、コップの中の嵐に過ぎない国内ニュース、すなわちローカル・ニュースなのです。
 そういう意味で、日本の夜明けは明治維新でなく、幕府が行った開国なのです。
(3)  私は、「薩摩・長州が何の罪もない会津を攻め滅ぼしたことが、太平洋戦争という無謀な大戦争に踏み込んだ原因なのだ。薩摩・長州が会津を滅ぼすことが無ければ、日本は太平洋戦争に踏み込むことは無かっただろう。今より、もっと、ゆっくりだったろうけれども、日本は今よりもっと静かで落ち着いた風格ある国家になっていただろう」と考えています。
(4)  司馬遼太郎の「坂の上の雲」は面白い小説ですが、会津人柴五郎を書いていないことは残念なことです。
 会津藩士の子弟で会津会創設者の一人でもある柴五郎は、義和団事変のときの活躍をイギリス公使マクドナルドに認められ、イギリスの新聞「ロンドン・タイムズ」「スタン ダード紙」「デイリー・テレグラフ紙」に紹介されます。またピーター・フレミングというイギリス人が、「北京籠城」と云う本を書いて柴五郎を賞賛しました。
 こうした柴五郎の活躍が国際社会から認められ、日英同盟が結ばれ、日露戦争に勝利します。日本が日露戦争に勝てたのは、柴五郎中佐の義和団事変のときの活躍が国際社会に認められ、日英同盟が結ばれたからなのです。これこそ、国際ニュース=インターナショナル・ニュースです。
 「坂の上の雲」は、これほど大活躍をした会津人柴五郎を書いていません。この重大な国際ニュース=インターナショナル・ニュースを無視しているのです。「坂の上の雲」は「乃木大将は愚将だった。児玉源太郎が名将だった」などと云っていますが、これは日本陸軍のローカル・ニュースに過ぎません。「坂の上の雲」は、こういうローカル・ニュースにこだわって、柴五郎中佐の活躍による日英同盟という国際ニュース=インターナショナル・ニュースを無視し、国際性が無く視野の狭い日本人を量産しているのです。 これでは困ります。
 そこで私は、「日露戦争と日本人」を書き、会津人柴五郎の活躍をしっかり描きました。これをお読み頂ければ、明治時代の会津人が、国際社会の舞台で、いかに立派な業績を上げたか、お分かりになるでしょう。
(5)  今日、学校では「無為無策で統治能力を失った無能な幕府に代わって薩摩・長州の若い志士が立ち上がり、明治維新を成し遂げ、輝かしい近代国家を建設した」と教えていますが、これは真っ赤な偽りです。
 そもそも幕末維新の本質は、「徳川幕府と会津藩が開国を成し遂げたおかげで、明治近代化が可能になった。幕府と会津藩が開国を果たし、日本近代化の礎を築いた」ということです。
 歴史は100年経ったら見直さなければなりません。
 今日、戊辰戦争から140余年が経っています。私は、この辺で、勝ち組である薩摩・長州を正当化する「偽りの歴史観」を見直して、日本近代史を書き直し、次代の若い人々に「歴史の真実」を語り伝えるべき時期に来た、と考えています。

幕末開国の真実を熱弁される鈴木荘一氏
鈴木荘一氏プロフィール
昭和23年東京生まれ 
中学1,2年を会津若松ザベリオ学園に在学
昭和46年東京大学経済学部卒、日本興業銀行入行審査・産業調査業務等に従事
在野の歴史研究家、「幕末史を見直す会」代表
著書に「勝ち組が消した開国の真実」、「日露戦争と日本人」、「アメリカのオレンジ計画と大正天皇」(以上「かんき出版」)、その他がある

鈴木荘一氏のウェブサイト(日本近代史を見直す)

熱心に耳を傾ける会員-1

熱心に耳を傾ける会員-2



  2014/6/29 6/30改定 
 みやぎ会津会例会等のご案内
1.  第14回例会及びビアパーティ
 [日時] 平成26年7月29日(火) 18時30分~21時00分
 [会場] 蔵の庄一番町本店(仙台市青葉区一番町3-8-14 鈴木アバンティビル2F)
 [電話] 050-5871-0229
 [会費] 4,000円
 [特別講演] 演題 「勝ち組が消した開国の真実 -新選組の誠と会津武士道の光跡-」
         講演者 鈴木 荘一氏 (東京在住 歴史研究家)

2.  親睦会(ゴルフコンペ)
 [期日] 平成26年9月3日(水)
 [会場] 仙台カントリー倶楽部(名取市愛島笠島字南北沢1-8)
 [電話] 022‐383-3636
 [参加費] 1,000円 プレー費10,950円は各自お支払いください

3.  その他
 (1) みやぎ会津会「青壮年部会・女性部会」の結成について
   平成26年度総会で提案した「青壮年部会・女性部会」の発会につきましては、このほど準備が整い結成されました。
 毎月第2水曜日19時から定期的に開催、「二水会」と名付け、「行けば誰かに会える居酒屋」として運営していきます。
 みやぎ会津会に未加入の会津関係者の方々にも気軽に参加していただき、会員になって交流していただくことを期待いたしております。
 会場、会費等の詳細はこちらをご覧ください。
 みやぎ会津会「青壮年部・女性部会」結成のお知らせ(pdf)

 (2) 斗南会津会との交流会に参加しませんか
    斗南会津会は来年で145周年を迎え、むつ市と会津若松市とが姉妹都市になってから30周年を迎えるそうです。これを記念し各種の行事が予定されており、その一環として福島民報紙から当会に斗南会津会との交流会開催の依頼がありました。
 詳細未定ですが、予定される期日は平成26年8月4日から8日の間の一泊二日です。(6月30日に期日が決定しました。8月4日~5日の二日間です。)
 参加を希望される方は、お問い合わせください。
 詳細はこちらをご覧ください。
 斗南会津会との交流会に参加しませんか(pdf)

 以上の例会等は会員の皆様に郵便でご案内しています。



  2014/6/25 
 京都会津会法要に参列してきました
 京都会津会では例年6月第二日曜日に、京都黒谷の金戒光明寺塔頭西雲院で総会ならびに会津藩殉難者の慰霊法要をとり行っています。今年もみやぎ会津会では須佐会長以下7名が6月8日(日)の第109回法要に参列、その後の直会で交流を深めて来ました。
6月8日金戒光明寺に到着後、三門前で記念写真 直会における会津松平家第14代当主松平保久氏あいさつ
直会では須佐会長が献杯の音頭をとった 法要の前日、祇園の京料理店「万年青」で会食



  2014/5/6 
 居酒屋例会(お花見)を実施しました
 4月21日18時半から、仙台駅前大成GSビル5FDUCCA(デュッカ)で、居酒屋例会(お花見)を行いました。
 この時期仙台の桜は散り始めていましたが、40名が参集した居酒屋例会は盛り上がりました。
 今年から、例会等の実行委員は役員が持ち回りで行うこととしており、今回の居酒屋例会の実行委員はさまざまな工夫で全員参加型の宴会を演出し、会員の懇親を深めることができました。
須佐会長冒頭のあいさつ まず乾杯
成田さんによる青壮年・女性部発会の報告 なぜかジャンケンで盛り上がっています
くじ引きの指名でごあいさつ 宴の終わりまで盛り上がりは続きました



  2014/5/6 
 「庄助の春こい絵巻」を紹介する福島民報紙に広告を掲載しました
 fukusimaさくらプロジェクトは、2014年3月15日~23日(うち7日間)、東日本大震災から3年を過ぎ、福島に多くの方々が訪れるきっかけになればとの想いを込め、「鶴ヶ城プロジェクションマッピング はるか 2014 ~庄助の春こい絵巻~」を開催しました。
 この様子を福島民報は3月30日の紙面で大きく紹介しています。
 みやぎ会津会は民報紙のこの企画に協力し、「宮城県からふるさと会津の復興を応援します」と銘打ってカラーの広告を掲載しました。2011年7月9日の「がんばろう会津宮城県から観光応援隊日帰りバスツアー」で鶴ヶ城をバックに撮った写真を使用しています。
 紙面の様子はこちらをご覧ください。
 3月30日福島民報紙面(pdf) へのリンク



  2014/2/10
みやぎ会津会第7回総会を開催しました  1月30日、ホテルメトロポリタン仙台

受け付けの様子
総会で議長を務める須佐会長
総会会場 議案を了承する会員
紹介を受ける新役員
【総会】  1月30日(木)18時30分からホテルメトロポリタン仙台21F銀河の間を会場に、第7回平成26年度みやぎ会津会総会・懇親会を開催しました。総会出席会員数は93名、懇親会に出席されたご来賓は12名でした。
 総会には6件の議案が提出され、いずれも原案のとおり承認されました。議案の概要は以下のとおりです。
第1号議案 平成25年度事業報告
平成25年1月28日第6回総会開催 ホテルメトロポリタン仙台 出席者101名
例会等の開催
  第12回例会(居酒屋例会): 4月13日(火) 46名参加、
  第3回親睦パークゴルフ : 5月22日(火)  12名参加
  第6回親睦ゴルフ : 6月6日(木) 19名参加
  第4回ふるさと訪問 : 6月8日~10日 20名参加
  第13回例会ビアパーティ : 8月2日(金) 80名参加
  納涼ビアパーティ : 8月2日(木)  48名参加

  大芋煮会 : 10月12日(土) 20名参加
  第7回親睦ゴルフ : 11月6日(木) 19名参加
  第4回親睦パークゴルフ : 11月19日(火) 5名参加
・その他
  会津地方高校生の宮城県への進路アンケート調査
   平成25年4月実績 大学65名、短大1名、専門学校19名、就職8名
  他会合等への出席、訪問
   会津松平家「お花まつり」 5月4日(土)金田常任幹事、東條事務局長
   京都會津会第108回法要  6月9日(日)20名参加
   第101回東京会津会総会 10月26日(日)金田常任幹事
  役員会
   4回開催

第2号議案 平成25年度収支報告並びに監査報告
     (単位:千円,四捨五入のため合計は合いません)
収入
 前年度からの繰越金 428.3、年会費 411、総会費 550、
 例会費(居酒屋例会、芋煮会等を含む)363、
 その他(寄付、利子) 200.1
 合計 1,952.4
支出
 総会費 713.6、例会費(居酒屋例会、芋煮会等を含む)459.4
 その他(協賛金、交際費他)287.4
 合計 1,460.4
・次年度繰越 492.0

第3号議案 会則変更
 役員名称、人数を変更
 改正後の役員名称、人数はプロフィールを参照

第4号議案 平成26年度事業計画案
・第7回総会 平成26年1月30日(木)18:30から ホテルメトロポリタン仙台
・青壮年部・婦人部合同発会式 平成26年3月1日(土)会場未定
・4月例会(花見)山口幹事、婦人部担当 平成26年4月21日(月) 会場未定
・京都會津会参加 金田幹事長担当 6月第二日曜日
・8月例会(ビアパーティ同時開催)渡部(和)幹事担当 平成26年8月1日(金) 会場未定
・10月例会(芋煮会) 穴澤幹事、青壮年部担当 平成26年10月11日(土)
・ふるさと訪問 金田幹事長担当 期日、場所未定

第5号議案 平成26年度予算(単位:千円)
 繰越金 492.0、年会費 450、 総会・例会参加費920、寄付金等 200
 合計 2,062.0
支出
 総会・例会費 1,220、事務費 240、予備費 210
 次年度繰越金 392、
 合計 2,062.0

第6号議案 役員改選
 改選後の役員名簿はプロフィールを参照


【仙台市長ご挨拶
 
お忙しいなか奥山恵美子仙台市長に冒頭ご出席いただき、ご挨拶をいただきました。


「前市長もこのみやぎ会津会に参加したことが記録に残っている。会津は、修学旅行の「白虎刀」などで思いで深い地」などと述べられる奥山恵美子仙台市長

【記念講演
 国土交通省現東北運輸局長 長谷川伸一氏は会津のご出身である。これを縁にみやぎ会津会総会での講演をお願いしたところ、快くお引き受けいただき、 「東北の交通観光行政について」と題し、交通・観光に係る東北地方の現状、課題等について熱弁を振るわれた。
無料WiFiサービスについて説明される長谷川局長 会場の様子
 <長谷川伸一東北運輸局長講演の要旨>
自己紹介
長谷川伸一氏プロフィール
 昭和32年生まれ会津若松市出身
 城西小、若松四中、会津高校を経て
 昭和56年3月東京大学法学部卒
 昭和56年4月運輸省入省
 以後鉄道、自動車、海事関係を歴任
 平成24年8月国土交通省東北運輸局長

・入省後印象に残るのは、河川局水政課長
 台風10個上陸の年(2004年)に就任
 この年は、新潟・福井豪雨、中越地震など災害相次ぐ
 水防法等改正(内容は、ハザードマップの義務づけ拡大、特別警戒水位など) を担当
・もう一つは、交通政策課長として鹿児島県庁に出向したこと
 3年間勤務したが、陸海空にわたる仕事で大変勉強になった
 現在、薩摩大使を務めている
 なお、私は楽しくやらせてもらったが、当時の総務部長(鹿児島出身、自治省)は、新人のとき福島県庁に配属され、なかなか大変だったとのこと
運輸局の紹介
・東北運輸局は、仙台陸運局と東北海運局が統合してできた(59年7月)
 管轄区域は、59年当初は4県だったが、14年7月に6県になった
・主な業務は、
 鉄道・バス・タクシー・トラックなどの陸運関係、海運関係、観光関係、車検・登録、船舶検査、造船 など
・業務内容については、後ほどパンフレットをご覧いただきたい
 ここでは、観光、鉄道の2つに絞ってふれたい
観光 
①観光の意義、経済効果について
 ・観光は裾野が広い産業
  観光庁の2010年調査では、旅行消費額23.8兆円、生産波及効果が46.4兆円、GDPに占める割合は約5.1%
  日本の観光産業の雇用創出効果は約400万人、全国の就業者の約6%
  しかし、世界の観光産業の雇用創出効果とGDPは、それぞれ9%前後なので、日本の場合、伸びしろはまだまだ大きいと言える
 ・観光の意義は、経済効果だけではない
  観光による地域活性化が図れる
   観光素材の掘り起こし、磨きあげを通じて
   →集客力のある個性豊かな地域づくりを進めることにより、交流人口の増加につながる
   →歴史的・文化的価値再認識、地域に対する誇りを持つことにより、定住人口の維持にもつながる

②政府としても、観光立国の実現に向けた取組みを推進
  小泉総理のとき、観光立国懇談会が開催されてから本格化
  その後、2007年に観光立国推進基本法が成立、基本計画が策定された
  昨年6月には、「観光立国推進に向けたアクションプラン」が策定された
  内容は、
   日本ブランドの作り上げと発信(クールジャパンなど)
   ビザ要件の緩和(タイ、マレーシアにビザ免除など)  など
   今年になって、このアクションプランの改定に向けて議論がスタート

③東北観光の現状
 全国的には、昨年は念願のインバウンド1000万人の目標を達成するなど好調
 しかし、東北の観光は、全体としてまだまだ厳しい
 観光庁の宿泊統計調査で観光客中心の施設の宿泊者数をみると、
 昨年(9月まで)は、東北全体では、震災前の8割程度に止まる
 特に、インバウンドは厳しく、外客数は震災前の4割程度
 福島は、昨年は前半7割程度だったが、夏場は8~9割、外客は依然厳しい

④運輸局の施策
・東北観光基本計画
 こうしたなか、東北の幅広い観光関係者が連携して取り組む施策等を盛り込んだ計画を作ろうということになって、昨年3月に東北観光基本計画を策定
 東北地方交通審議会の答申としていただいた
 目標は、東北の全県で、震災前の数字を上回ること

・施策の方向性は、パンフレットにあるように、
ⅰ)震災からの観光復興
 官民一体となって、正確な観光情報を内外に一元的に発信、
 記憶の伝承と復興ツーリズムの推進、学校や職場などを対象とする震災学習ツアーの促進など
 
ⅱ)東北全体の観光復興
 東北ならではの観光素材の発掘と磨きあげ、東北を巡りたくなる雰囲気づくり、旅行しやすい環境づくりなどを推進
 施策の例として、「確実な商品化に向けた魅力ある観光地づくり」(24年度補正)を挙げる
 これは、地域の資源の発掘と磨きあげ、目利きの派遣、モニターツアーの実施等により、確実な商品化を図ろうとするもの
 東北で12地域が選定されており、 喜多方の「漢字のまち」も選定された
 これは、「蔵とラーメンのまち」に加えて古代文字を活かした「漢字のまち」として売りだそうというもの
 古代文字ミステリーウォークを、学生団体向けと一般向けで実施したところ、非常に好評で、旅行会社もツアー化に手応えを感じているようだ
 25年度補正でも、「観光地ビジネス創出の総合支援」の予算がついたので、この続編となる取組みを実施予定

ⅲ)インバウンド
 全国的には、1000万人達成の次の目標は、2020年に2000万人だが、
 東北では、まずは震災前に戻すことが目標
・ビジットジャパンの事業で、
 海外プロモーション
  中、韓、台、香の主要市場に加え、タイなど東南アジア向けにも注力 海外から東北に来て、見てもらう事業
  海外エージェント向けは、昨年10月実施、メディア向けは2月予定
  いずれも、視察ルートに会津も含まれている
・受入環境整備事業
 今年度、東北は、会津若松など2カ所で実施
 会津若松では、在住外国人(600人)のボランティアガイドネットワーク化
・外国人客、特に個人客から要望の強い無料WiFiサービスの拡充・紹介
 NTT東日本、東北観光推進機構と連携して、外国人客向けに2週間の無料WiFiサービスを提供するもの
 オリジナルID/PASSカードを作成、配布場所を東北72カ所に拡大、共同プロモーションを実施
・免税範囲の拡大(10月から全ての品目が免税対象)に併せて、
 免税店の拡大を促進(地方の特産品購入なども期待)
 合わせて、観光庁でシンボルマークを交付し、海外プロモーション等で交付を受けたところを紹介することを予定、 そのための相談窓口を運輸局に設置
・首都圏に来た外客の取込みも重要
 2020年の東京オリンピック・パラリンピックを考えると、東京プラス1とかプラス2とか言われるが、首都圏に来た外国人客に会津にも来てもらうような取組みができないか、東京にきた外客のオプショナルツアーの目的地にしていくようなことができないか?

⑤最近の東北観光の話題とこれからの動き
・昨年は、NHKの八重の桜、あまちゃんが大ヒット
 東北六魂祭は、25年は福島で開催
・DCについては、昨年は、仙台みやぎ、秋田で開催された
 今年は、春に新潟で、初夏から夏に山形で開催される  来年は福島で開催予定
 最近の流れは、DCは単なる誘客キャンペーンではなく、
 これを機に、改めて地元の観光資源を見つめ直し、磨きあげる機会として活用されている
 福島DCに向けて幅広い関係者で取組んでいただきたいし、
 DC後にも続いていくようなものとしていくことが望ましい
 また、仙台みやぎDCのように、県を越えた広域展開・連携も重要
・新幹線の開業など、高速交通体系の整備の影響
 北陸新幹線が2015年3月に開業予定だが、インパクトは大きい
  東京から金沢まで2時間30分を切る
  北陸の地元も力が入っているし、JR東日本も、金沢に営業センターを設けるなど北陸に力を入れている
 北海道新幹線も、2015年度末に開業の予定
 こうした高速交通体系の整備により、観光などで地域間競争の激化が必至
・仙台空港の民営化の影響
 順調に手続き等が進めば、2016年度から民営化がスタート
 狙いは、経営効率化、空港ビルの収益等により、着陸料を安くし、使い勝手の良い空港とすることで、
 路線拡充などを図ること
 現在、ピーチアビエーションが好調
 LCC利用者は高速バスの感覚であり、更なるLCC路線拡充で(国内・国際) 
 新たな客層が期待でき、空港利用者に厚みができる
 仙台空港の民営化は、東北全体にとっても大きなインパクト
・当面の動き
 2月6日に、福島県観光戦略会議がスタート
 2月7日には、観光立国タウンミーティング・イン福島
 3月には、これからの東北観光を考えるシンポジウムが、仙台と東京で開催
 震災から3年、東北の観光復興を加速させ、東北観光が新たな段階に踏み出し、
 東北が一丸となって取り組む姿を発信するために開催するもの
 ・観光のまとめ
 東北の観光復興は道半ばだが、震災から3年を経過し、4年目に入る
 引き続き、正確な観光情報の発信や復興ツーリズムの促進などに取り組む必要があるが、
 4年目を迎え、東北観光も新たな段階へ
 今後を展望すると、山形、福島でのDC開催、北陸新幹線の開業などによる地域間競争の激化、
 仙台空港の民営化、そして東京オリンピック・パラリンピックなど様々な動きがある
 関係の皆様方とよく連携して、東北の観光を元気にしていけるように取り組んでいきたい
鉄道
 鉄道については、安全・安心の徹底と、被災した鉄道の復旧などに留意して、取り組んでいる
①震災からの復旧状況
 大震災による不通区間は271km
・三陸鉄道は、4月6日に全線復旧予定
 三鉄は、施設は自治体が保有、国と自治体が復旧費用を50%ずつ出して復旧、
 クウェートから県への寄付の一部で車両を購入
 三陸鉄道を勝手に応援する会などの民間の応援体制、活動も活発
・仙石線は、野蒜、東名付近の高台移設部分を工事中
 JR施工、丘陵地の高台を切り取り、街づくり、それと一体に鉄道を整備
 大規模工事、高台からの土砂は、50トンダンプで移動させ、ベルコンで下に降ろす
 復旧は27年中とされているが工事は順調なので、早まるのではないか
・石巻線は、女川付近が残ってるが、27年春のまち開きに合わせて復旧
・常磐線(浜吉田~相馬間)は、用地買収も順調、29年春復旧予定
・山田線、気仙沼線、大船渡線は、運輸局が事務局を務める復興調整会議で、まちづくりと一体となった復旧計画の策定に向け協議中
 気仙沼線と大船渡線については、仮復旧として、BRTを運行中
 山田線については、今朝の河北新報で、JRが、三陸鉄道との一体的な運営とすることを提案するとの記事
 明日の復興調整会議(運輸局が事務局)で提案される予定なので、コメントはしにくいが、
 鉄道復旧の議論に加えて、復旧後の運営をどうするかも課題となっている
②只見線
 路線の性格としては、乗降人員は極めて少ないが、盲腸線でなく、上越方面とつながっており、
 鉄道ネットワークを形成
 風向明媚な路線で、観光面、生活面で重要な役割  しかし、なかなか厳しい状況
 河川の計画高水位が上がったため、鉄道も上げる必要があり、復旧費用が85億にも上る
 85億の1/4を自治体が基金として積むこととしており、地元も利用促進に取り組むとしているが、
 JRはなかなか厳しい態度
 復旧とその後の運営・利用の両方の問題がある
 国交省としては、JRに、地元とよく話し合うように指導している
 話し合いの中で、復旧と利用・運営の両面で、どのような枠組みを作っていけるかが鍵
 先日も、国、県、地元自治体、JRで集まり、この問題を協議
 地元としても、いろいろと工夫しながら粘り強く取り組む必要
最後に
 会津出身というと、会津の人はやはり違うと言われる
 「八重の桜」の1回目で、「ならぬことはならぬ」が強調されていた
 「頑固」と言われる面もあるが、時代が移りゆく中で、ブレない価値観あるいは理念の共有があるように感じる
 会津には、現代の日本人に失われつつある誇り・矜恃が残っているのではないか
 これからの時代の精神的支柱となるようなものがあると思う
 会津から離れ、根無し草ではあるが、片鱗でも残っているのであれば、大事に持ち続けていきたい
 東北の交通運輸関係で活躍している人にも会津出身者が多く、仕事柄たびたびお会いし、教えていただくことが多い
 引き続き、福島関係、特に会津関係の仕事は、しっかり取り組んでいきたい
 これを機に、ご出席の皆様からご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げる
 

【懇親会
 今年もご来賓として、会津から首長さんがご多忙な中駆けつけていただき、皆様からご挨拶をいただきました。

会津から駆けつけていただいた首長の皆さん
マイクを持つのは、室井照平会津若松市長
   懇親会に出席されたご来賓
   国土交通省東北運輸局長 長谷川伸一氏
   会津若松市市長  室井照平氏
   喜多方市市長   山口信也氏
   磐梯町町長    五十嵐源市氏
   会津坂下町町長  斉藤文英氏
   湯川村村長    大塚節雄氏
   柳津町副町長   星正敏氏
   金山町副町長   押部源二郎氏
   昭和村村長    馬場孝允氏
   会津美里町副町長 弓田秀樹氏
   末廣酒造㈱社長  新庄猪之吉氏

 乾杯は、ご来賓の末廣酒造㈱社長新城猪之吉氏から差し入れのあった銘酒「末廣」で行われた。
 
乾杯の発声は若手の長橋学 さん(金山町出身) 全体の進行役をお願いした元ラジオ福島アナウンサー
緑川美香 さん
東京会津会へ参加の縁でお越しいただいた 三厩出身の
三遊亭大楽師匠 落語の裏話などを披露された
懇親会会場の様子-1
懇親会会場の様子-2 懇親会会場の様子-3
みやぎ会津会初の外国人会員として紹介された
アリアル サンジブ さん
懇親会会場の様子-4
アトラクションとして参加していただいた
歌手 奥山えいじ さん
盛会の後の中締めは
小島 吉雄 さん